日本人はもちろん世界的にみても、サメというもののイメージは決して良くはない。
サメといえば、人食いザメで人間を食べてしまうというイメージを持っている人も少なくないからだ。
事実私も今でも海水浴に行く時には、おそらくいないであろうはずのサメの背びれが急に水面に浮かび上がってくるのではないかと時々思う。
というのも初めてサメに恐怖心を抱いたのは、映画ジョーズを見てからだ。
映画ジョーズでは、ホオジロザメが次々に人々を食べていく、 そして最終的には勇敢な人々によって駆逐されるというストーリーだ。
あの独特のテーマソングも、映画ジョーズを見た人であればきっと印象深いだろう。
しかしサメというのは必ずしもあのようなホオジロザメのように凶暴なわけではない。
例えばニシオンデンザメ。
ニシオンデンザメは体長6 mを超えることもあるものの、ホオジロザメとは異なり泳ぎが遅く凶暴でもない。
平均寿命が少なくとも272歳であるとも言われており、 過去には約400歳のサメが見つかったという情報もある。
泳ぎが遅いニシオンデンザメは、400年もの間一体なにをして過ごしていたのか、想像しただけでも気が遠くなる。